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【世界遺産検定】ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩抗

ーーー前置きーーー

現在、世界遺産検定2級取得に向けて勉強中です。これまで、順調に4級、3級と一発合格してきましたので、2級も余裕だろうと思ったのですが、そんなわけにはいかなそうなのでアウトプットを兼ねてここで記事を書きます。自分が興味を持った遺産について書いていくので順番はバラバラです。

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ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩抗(ポーランド

 文化遺産、登録基準 (4)、登録年 1978年

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クラクフ郊外にある世界最古の岩塩採掘場『ヴィエリチカ岩塩抗』と更に30㎞程離れた『ボフニャ岩塩抗』が世界遺産に登録されています。14世紀~16世紀には、この岩塩抗(岩塩を採掘するために掘られた穴のこと)から得られる収入がポーランド王国の1/3の財源だったというから驚き。

さすが塩の価値ってすごかったんですね。

ヴィエリチカ岩塩坑は全長約300km、最深部は327mに達する巨大採鉱場で、深さ100mのところには、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のレリーフが彫られています。

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ところで、サラリーマンの「サラリー」って「塩」って意味で、昔は給料=塩だったんですって。人間が元気でいるには塩分(ミネラル)が必要です。今でこそ、わざわざ塩を舐めなくても、様々な食べ物に嫌でも塩が入ってますが、昔はそうじゃなかった。なのに、塩を得るのがとても大変だったんですね・・・お金と同じ価値があるなんて塩はすごかったのですね。

※塩を買うためのお金を「サラリー」として渡していたとの説もあるようです。でも、この話イギリスの大学の歴史教授に聞いたんで、たぶんこっちが本当ではないかと。

この岩塩抗の魅力の一つは、岩塩をけずってつくられた多くの彫刻です。しかも、プロの彫刻家が彫りに来たのではなく、そこで働いていた作業員たちが彫ったそうな。すごすぎ・・・

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そもそも、日の光も当たらず、湿気の多い場所。倒れる人も多かったそう。想像を絶するかなり過酷な労働状況だったのでしょうから、彼らは少しでも気を紛らわせようと彫り始めたのかもしれませんね。

なかでも地下101mの『聖キンガの礼拝堂』は、どうやって作ったのか全くわからないレベルですごく精密に「塩」で作られています。

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ここは、馬も連れてこられて働かされていたそうです。貨車を回したり、重たい荷物を引っ張ったり・・・

ちょっとこの洞窟へ入るのは怖いけど、行ってみたいですね。