【世界遺産検定】ビキニ環礁-核実験場となった海(マーシャル諸島共和国)
ーーー前置きーーー
現在、世界遺産検定2級取得に向けて勉強中です。これまで、順調に4級、3級と一発合格してきましたので、2級も余裕だろうと思ったのですが、そんなわけにはいかなそうなのでアウトプットを兼ねてここで記事を書きます。自分が興味を持った遺産について書いていくので順番はバラバラです。
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■ビキニ環礁-核実験場となった海(マーシャル諸島共和国)
文化遺産、登録基準 (4)(6)、登録年 2010年
その昔、約12年間(1946年~1958年)もの間、アメリカはこのマーシャル諸島で核実験を散々行いました。第二次世界大戦の後ですから、広島・長崎に原爆を落とした後にです。しかも、元々住んでいた島民を追い出して、67個もの核爆弾を爆発させたので、放射能汚染によって島民はもう二度と島には住めなくなりました。伝統的な生活は奪われ、約16,000人もの島民は25平方キロメートル(品川区くらい)イーバイ島に詰め込まれたんですよ。
そして『キャッスル・ブラボー』という名前の核爆弾、これは広島の核爆弾の1000倍以上。こちらが、1954年3月1日3時42分にマーシャル諸島のビキニ環礁で水爆実験として爆発されたため、今でもブラボークレーターが残っています。更に、この時日本の漁船「第五福竜丸」が巻き込まれました。乗組員23人は全員被爆し、無線長だった方が約半年後に亡くなりました。第五福竜丸は今では引退し、【都立 第五福竜丸展示館 Official Site】で負の歴史を後世に伝えるために活躍しています。